Cotton Candy【ベリカ限定】
「ここ……」


「俺ん家」


やっと口を開いた大翔は、あたしの言葉を遮って一言だけで答えた。


彼は無言のまま鍵とドアを開け、あたしを中に促した。


狭い部屋の中には、脱ぎ捨てられた服や開いたままのファッション雑誌が無造作に置かれている。


大翔の香水の匂いが、あたしの鼻をくすぐった。


「座れば?」


彼は言いながらベッドに腰掛け、あたしを見上げた。


あたしは黙ったまま、首を横に振った。


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