ねがいごと。
昔から鼻にかかる甘ったるい声で話すその子は、毎日違う男と常にいたような子だった。



彼女曰く、あくまでも友達だそうだ。



誰よりも小さく細く、いつも手入れされたフワフワとした髪からは良い匂いがしていた。




「あー。またマキにやられてる。」




マキは自分に好意を持った男の扱いがすごく上手い。




大体の女子は、マキの可愛さに鼻の下を伸ばす男子に同情した。









そんな女子をマキは嘲笑っていた。





「ブスのやっかみは本当にメンドクサイ。」




そんなだから、当然彼女の回りには男しかいなかった。
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