あおい空




私は夢を見た……




幼い頃の夢




私は元の家の中にいる

目の前には優しそうにほほ笑んでいる父母。




私は笑顔で抱きつこうとそばまで走る



手と手が触れた瞬間
一瞬で目の前が真っ暗に…





「あんたなんていなければ……」


「あんたなんて生まれてこなければ…」



怒りの混じった母の声が暗闇の中で何回も聞こえてくる





「やだ……ゃだ…やめてよー!!!」



私は泣きながら必死に叫ぶ





「パパー…ママー…行かないで!愛を置いてかないで!」





パッ



景色に天井が広がった




愛「ゆ、めか……」



瞳の下が濡れていた




私は1人が好き……
それを言い聞かせ
家を出た




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