ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「……ったく。
危なっかすぎて、一時も目が離せねぇなぁ。
おまえは、赤ん坊か!?」


怒ったような低い声であたしの腕を掴み、


「これに懲りたら、もう俺から離れんな」


五十嵐くんは、あたしを自分の背中に隠した。


それから……。


「おまえら……。
俺の女、どこに連れて行こうとしてた?
んあ!?
こんなことして、許されると思うなよ!!」


威圧感たっぷりの低い声で、手をバキバキっと鳴らした。
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