星の奇跡

友情

男2人の旅行、といっても別に怪しい関係ではなく、康平には2歳年下の彼女が居たし、あつしは最近別れたばかりだが高校の終わり頃から付き合っていた彼女がいた。

2人とも高校時代は全くモテなかったのでしたが、高校を卒業するとあつしは髪を茶色に染め、あつしより背の低かった康平はいつの間にか大きく上回り2人ともさわやか系で、そこそこモテるようになっていた。
大きく変わったのはあつしの方で以前は大人しくあまり目立たない存在だったのが、今では康平と立場が逆転し、多くの友達を従えて歩くのがあつしで、康平は一部の友達としか遊ばなくなり、その中でもあつしと遊ぶ事が一番多かったのだった。

確かにあつしも康平と一緒に遊ぶ事が楽しく、遊ぶ事に対して考え方の感覚、金銭感覚の一致、女好きなところ、好きなタイプまでほとんど一致することが多く夜から朝方まで週の半分は一緒にいる事が多かった。
今回のキャンプ旅行も言い出したのはあつしからで、あつしは仲の良い4〜5人で行くつもりだったが、康平が「2人で行くのも楽しいんとちゃう。」という事で2人の旅行になってしまい、2人とも所持金もあまり無いまま、車に乗り込みスタートした。
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