いつか、眠りにつく日
「お姉ちゃん、ワスレンジャーの作戦は大成功だよね?」

 私は何も言えない。

 黙って大きくうなずいた。

「お姉ちゃんの言うとおり、僕も光ったね」

「うん、見たよ。光ってたね」

「蛍さん」
カクガリが立ち上がった。
「色々ありがとう。これで僕も務めが果たせました。人間の手をかりるとは思ってなかったけれど、おかがで助かりました」

「カクガリ、こちらこそありがとう。私も歩き出せそう。それは、カクガリと涼太君のおかげだよ」

 そう、歩き出せそうな気がした。

 

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