大好きです、先輩!!





そして金髪の男があたしの肩に手を置いて馴れ馴れしくしてきた。




一瞬ビクッと震え上がったあたしの体はそのまま硬直した。




「ね? 教えて?」




男のキツイ香水の臭いが鼻につく。





あたしは、戸惑いながら航汰先輩に助けを求めて、視線を送った。




その視線に気付いたのかどうかはわからないけれど航汰先輩は、






「おい、やめとけって。 お前につりあう相手じゃねぇよ」






笑って、フザけてるようにしてその金髪の男をどうにかして引き剥がしてくれた。





そしてあたしに軽く目配せをした。





< 31 / 112 >

この作品をシェア

pagetop