明日目が覚めたら
「今夜のことは、あくまで私が勝手に迷子になっただけです。

 でも、これから私たちがしようとすることにお付き合いいただける方は

 残っていただけますか?

 そうでない方はお引き取りください。」


王子たちは顔を見合わせたが、

誰ひとり動こうとしなかった。

意を決したように動いたのはサ-ブルだった。

「サ-ブル様、あなたはここに残る義務があるのでは?」

アレクの言葉に、

「すぐ戻る。」

「王妃様のところに行くならユリアを連れて行って。」

ユリアはサ-ブルに駆け寄り、ウルルにお辞儀をした。

ウルルがまるで何もかも知っているかのような態度に

しびれを切らしたブレイドが、口火を切った。

「一体何を知っている?何をするつもりなんだ。」





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