明日目が覚めたら
スダク王国は、海岸線に細長く領地を持つ国である。

港を多く持ち、漁業と貿易を生業とし、

豊かで活気のある国である。


「海だわ!!」


ウルルが大声で叫ぶと愛馬ルルに乗り駆け出した。

はしゃぐウルルをまぶしそうに見ながら、

アレクはため息をついた。


「サンドラ、すまん。明日には代わりをよこすように頼むから。」


「本気なのだな。」


「ああ、護衛が味方を襲うなどあってはならないことだ。

 アルや、その父親のことも少し調べなければならない。」


「姫様にはなんて言ったら、、」


「ウルルには俺からちゃんと説明する。っあ!」



アレクの苦笑した視線の先には、

大波をかぶり、ずぶ濡れで笑い転げているウルルがいた。





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