明日目が覚めたら
アセンダルフからやってきた姫、

あの姫を利用して上手く王を退位させることはできないだろうか。

そう思っているところに気になる話を耳にした。

『第2王子が、アセンダルフの姫にご執心らしい
 
 どうやら、婿になってアセンダルフの王に収まるのではないか』

寝耳に水だった。

王になるのはやぶさかでないが、

そうなるとますます、

私たちの身の置き場がなくなるではないか。

そんなことになっては、

今の立場にしがみついてまで守った私の立場はどうなる。

セレナは、ハッとする。

王と姫を結びつけたなら、どうか?

いや、国賓としてきた姫に手を出したとなれば、それを理由に

廃位させ追放することも可能ではないか?

セレナの黒い思惑はムクムクと湧き上がる、

それが負の感情となり

呪いとなりウルルに降りかかろうとしていた。
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