明日目が覚めたら
プリプリと怒るウルルを

アレクが

「まあまあ。」

とたしなめた。


「そういえばアレク、

 一度、ウルルとソ-セイ王国に挨拶に行ってきなさい。」


「どうして?」


「アレクは、ソーセイの王子だからね。」


「え!!!??」


アレクもウルルも目を丸くした。


「言ってなかったな、

 あのソーセイという国は必ず双子が生まれると、

 勢力争いが起こらないように、

 ひとりを養子に出すという習わしがあるらしいのだ。


 双子の王子の一人が使用人の家に養子として預けられた。
 
 ところが、ある日その使用人の家から

 王子は誘拐されてしまったらしい。


 そして、どういうわけか、

 その王子はアセンデルフの使用人として

 売られてきていたんだ。


 それが、お前なんだよアレク。」
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