美男 と 珍獣
タッタッタッタッ!


廊下から警戒な足音が聞こえる。


あ、あいつだ!

今日は随分と早い登校だな。


ピタッ…



足音が止んだと思ったら勢いよく教室のドアがあく。

ガラガラ!

そしてジャンプしながら
教室に飛び込んできた小柄な短髪の少年。


「おっはー!おっひー!」


大きな声でそいつは叫ぶ。
そして私は笑いながら
そいつの掛け声に応える。


「おっふー!おっへー!」


そしてお互いに「おー…!」
と声を出しながら
走って近づき…


「「っほー!!!」」


と言いながらハイタッチ

これが私たちの朝の挨拶。


「相変わらずうるさいわね、その朝の儀式」


優花が眉間にシワを寄せて言う。

「儀式じゃねぇよ!挨拶だ!」

列が優花に言う。


「こんなうるさい挨拶世界中探してもないと思うんだけど」

優花、冷静に返す。

列、しょげる。

私、それをみて爆笑。

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