片想いだったね
「あれ?」
部室の前でたむろっている数人の男子。その中で派手に騒ぐ男子を見ては直ぐに気付く。
「美紀、あれ翼?」
「うん。武山達もいるね。」
翼と同級生の男子数人、タバコや万引きとかしている悪い噂の男子ばかり。
「お、来たじゃん。俺ら行くわ。」
男子達がニヤニヤしながら私達の横を通りすぎていって、なんだか嫌な感じがした。
「美~紀っ、まっす~おっそいし~。」
「何が?」
「ん~?ちょ~っち、聞きたいこと有る的な~。」
「「?」」
「これ~。」
見覚えのあるキャラクターが描かれたバック。
あ!
さっき景子に渡した奴じゃん。良かった、ちゃんと翼の手元に戻ったんだ。
「それがどうかした?」
普通に翼に聞き返す。
「ソレってことないじゃん?こんなんしちゃってくれて~。」
なんとなくだけど、
今までに見たことない翼に、少しだけ怖くなった。