片想いだったね



「片想いって辛いね……。」

「まぁ…ね。」


翼が少しだけどもる。





「でも、翼カッコいいし大丈夫じゃん?」

「ソイツが違う奴見てても?」

「え?」







風がようやく冷たいんだと感じた。暗かった道だと思ってたけど、あそこに外灯があるのも気付いた。



翼の言葉を、



受け止めたくない自分がいた。










私の好きな人も、



違う人を見ているから。




< 189 / 463 >

この作品をシェア

pagetop