Sweet☆Lover
私だけに見せる顔があるから、どんどんハマって抜け出せなくなる。まるで二重人格のようだ。
『未紅、明日は一緒に学校行こうか』
「は?」
今更何を言ってるんだろう、と思う。高校入学してから今に至るまで、一度も登下校を一緒にしたことがなかったのに。
「ばか。そんなことしたら、バレるに決まってるでしょ」
『いくら俺でも、誰かと登校くらいするよ』
「一人で行くのが嫌なら、友達でも誘えばいいでしょ。優くんとかさ。」
『優樹はだめだ!ってか、俺は未紅と行きたいの』
「だからバレたらどうすんの」
『なんとかなる!』
この後、1時間くらい言い合いした末、結局一緒に行くことになってしまった。
『明日、迎えに来るから』
不安を抱えたまま郁斗を見送り、現実逃避するかのように、すぐ眠りについた。