冷血ボーイ



「あっー!葵ー!」




叩かれた方を向くと、可愛い笑顔の葵。

もーなんだっ、この可愛さ。

罪だ。




「浮かない顔してたけど、どーしたぁ?」





気にしてるのか気にしてないのかわからない口調で葵はそう言った。





「えっ」





なんだか核心を突かれたみたいにビクッとする。



見抜かれてる…?





「別にそんなことないよ?なんか今日は眠たいの〜…」





なんてありきたりな言い訳を言った。




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