冷血ボーイ



ぎゅっと両手を握られて、一瞬でドキッとした。




まっすぐあたしのこと見つめてくるし…。




嬉しいし、ありがたいけど…この子、最初は控えめだったのにいきなり積極的になった…。




考えすぎ?




「あ、実紅っていいます!」


「みく、ちゃん?」


「はいっ!以後、お見知り置きをっ!」





そう言って、なぜかその子は逃げるように走って行ってしまった。




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