冷血ボーイ




「はー…かわい」


「え?」


「いや、ひま可愛いなーと思って」





ぐはっっっ!!





顔、手で覆っててよかった…。





いきなり玲央くん、何言ってんの!

ほんと恥ずかしい…。





「耳まで赤いよ?」





と、玲央くんは慣れた手つきであたしの髪の毛を耳に掛けた。





耳に触れた玲央くんの手だけで、あたしは無駄にドキッとしてしまった。





「冷血ボーイやば…っ」

「ひまわり羨ましい…」

「冷血ボーイってひまわりの前じゃあんな感じなんだ…」




っていうクラスの声が聞こえて、あたしはさらに恥ずかしくなった。



< 263 / 312 >

この作品をシェア

pagetop