冷血ボーイ
「はー…かわい」
「え?」
「いや、ひま可愛いなーと思って」
ぐはっっっ!!
顔、手で覆っててよかった…。
いきなり玲央くん、何言ってんの!
ほんと恥ずかしい…。
「耳まで赤いよ?」
と、玲央くんは慣れた手つきであたしの髪の毛を耳に掛けた。
耳に触れた玲央くんの手だけで、あたしは無駄にドキッとしてしまった。
「冷血ボーイやば…っ」
「ひまわり羨ましい…」
「冷血ボーイってひまわりの前じゃあんな感じなんだ…」
っていうクラスの声が聞こえて、あたしはさらに恥ずかしくなった。