冷血ボーイ
ニコッとわらって、お母さんは『あ、悩んでないひまわりにそう言ったって無駄だったわね、ふふふ』と言って、リビングから出て行った。
…お母さん…。
あたしの悩み事、気づいてくれた?
っていうか、気づかれたの方が正しいのかな。
お母さんが出ていったリビングの扉をじっと見つめた。
「お母さん…ありがとう…」
なんか、お母さんの話聞いてたら…悩んだってしょうがないのかなって思えてきたよ。
明日のことは、明日の私で…乗り切るしかない、よね?
洗濯物を持つと、あたしは2階の自分の部屋まで駆け上がった。
玲央くん…明日、頑張ろうね。
頑張ってあたしたちの気持ち…お父さんに届けようね…!