~校内恋愛禁止ですっ!!~
そこにはベットに上半身を預けて眠る須藤の姿。
なんだか太股付近が重く感じたのはコイツのせいか。
「めぐちゃんが気付いて運んでくれたんだよ」
「あっそ。気にするなって言ったのに」
「そんなこと言わない!!」
普段は温厚な岸谷の、急な大声に思わずビクッとした。
「じゃあ僕はこれで。後でちゃんとお礼を言うんだよ」
岸谷は軽く手を振った後、保健室から出て行った。
……。
まあお礼ぐらいは言わねぇとな。
俺は腕を伸ばし、柔らかそうな髪を撫でた。
すこしくすぐったそうに須藤は笑った。
「あ、ありがと……な……」
面と向き合っていうのは恥ずかしいしな……。
いまも十分恥ずかしい。
顔がどんどん熱くなる。
「あー、クソッ!!」
俺は急いで布団に潜った。
こんな顔、見せられるかよっ!!