~校内恋愛禁止ですっ!!~
なんて考えている場合じゃない。
とにかく謝らないと……。
「あの、すみません……」
向かいで私と同じように倒れている人に声をかけた。
とても痛いのか、その人はイテテと呟いていた。
もしかして怪我させちゃった!?
ど、どうしよう……。
私は急いでその人に駆け寄った。
そのとき思わず目が合った。
淡い黄色の綺麗な瞳。
とっても大きくて。
それを縁取るかの様に並んでいる睫毛も1本1本がとても長い。
私は思わず見とれてしまった。
「ねぇ、ちょっと」
「……」
「ねぇってば!!」
「は、はいぃ!!」
ビクンと身体が跳ね上がった。
見とれすぎていたせいか、向かいの人の呼びかけに気付いていなかったようだ。