~校内恋愛禁止ですっ!!~
「ぶつかってきたのになんで何も言わないのかな?」
「え、あ……、ごめんなさい」
って、私さっき謝ったよね!?
なんでもう1回謝らなくちゃいけないの!?
「何か文句でもあるの」
「い、いいえ。ないです……」
まん丸だった瞳が鋭くつり上がり私を睨んでくる。
その目に逆らえず、私は言葉を噛み殺した。
にしても、人間見た目とは性格が違うものね。
すっごく偉そうな奴!!
目の前に人はすごく可愛らしい容姿だった。
クリーム色ですこしうねっているショートヘア。
色白でとっても小顔。
一見女の子にも見えなくないが、喉にあるその喉仏で性別がはっきりした。
黙っていればモテそうな人ね。
私の彼の第一印象はこんな感じだった。