~校内恋愛禁止ですっ!!~

菊池先生はゆっくりと顔を上げ、私の方を見る。

目に映っているのは私だけ。

ただ一身に私を見つめている。



「俺のものになれよ……」

「……」



バッチーン!!



ものすごい音が響いた。

私は菊池先生の頬を思いっきり打った。



「このヘンタイ!!エロエロ魔人!!」

「イテェ……」



頬を擦る菊池先生など気にもせず、私は歩き出した。

あんな奴、信用しかけた私が悪かったわ!!

結局は私がお目当てじゃない!!



振り返ることなく、私は去っていった。



「嫌がる女ほど、燃えるんだよ……」



最後に菊池先生が言った言葉など、聞こえなかった。



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