~校内恋愛禁止ですっ!!~
「その、岸谷先生はとても本が似合うなと思って……」
「そうかな?」
「そうですよ!!とっても似合います」
とびっきりの笑顔で私は言った。
「ありがとう」
岸谷先生はそう言ってまた微笑んだ。
「僕は、めぐちゃんには笑顔が1番似合うと思うな」
「えっ」
不意打ちの一言に思わずドキッとした。
顔がどんどん熱くなるのがよく分かった。
「めぐちゃんの笑顔は誰かを幸せにする。いま僕は幸せだから」
「あわわわ……」
『ありがとう』はっきり言えない。
だから代わりに。
照れくさいけど。
私は小さく笑って見せた。
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