~校内恋愛禁止ですっ!!~
◆ ◆ ◆
ここで買っていこう
自販機にお金を入れようとしたとき。
「へ?」
「ん?」
2人の手がぶつかると同時に、小銭がカチンと音を鳴らした。
横には見覚えのある黒髪に鋭い瞳。
それとは対象的に、身体は白いジャージに包まれている。
「天上先生……。こんなところで何を」
「ジョギングで通りかかった。それだけだ」
「そうですか」
「それでオマエは?ここは学校と逆方向の道のはずだが」
「いや、それは……」
私は言葉を濁らせた。
雅先生から逃げてきました。
なんてきっと信じてもらえないよな。
なんて言い訳しよう……。