〈短編〉かわいくなりたい
私は机に顔を伏せて落ち込んでいた。



「どうしよぅ…。和也に彼女できたら死んじゃうよ。」



「なーに言ってんの！あんたがアタックしないからでしょ？」


七菜は窓から私の方に振り向いてあきれた顔をして言った。



「もしこくって断られたら、怖いし気まずくなるの嫌だもん……。」


私は顔を上げて七菜の顔を見て弱々しく言った。


「でも…私は和也君は、陸のことが好きだと思うよ。あたしが思うにね。」

陸はため息をして嫌な顔しながら言った。

「そんなわけないでしょ…。和也はあたしのことなんてお姉さん見たいにしか思ってないよ…。ん？幼馴染みかな??」


「じゃ…諦めるの??」


「………。」


七菜はじっと私の顔を見て何か思い付きそうに考えていた。


私は顔を赤くしながら言った。

「……やっぱり諦めれないかも……。」


七菜は何か思い付いたように顔をパッとなって興奮しながら言った。


「そーだぁーーー！！」


陸は急に大きな声で話すもので体がビクッと動いた。

「七菜どうしたの…急に大きな声を出してびっくりするじゃん！」


七菜は陸の机までいって顔を近づけてニコニコしながら口を開いた。



「あんねぇ！陸をかわいくすれば和也君も陸を意識し初めるかも！」


私は目を見開いた。


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