ありがとう…ごめんね。

そして、おれたちは少々あらかいが、チェーンソーでドアをあけることにした。
やっとのことでドアを開けるとひかるは、あっけに取られて動けない様子だった。
そして俺は、ひかるを抱きかかえ弘樹さんたちのいる客間へと連れて行った。
抵抗するひかるを無視して、無理やり下着姿にしてあらわになった身体中の傷。
身体中どこを見てもアザアザアザ。その上タバコをおしつけたようなあと。
ハサミや、カッターのようなもので切られたような切り傷。
傷の上にまた傷をつけられ一生残るであろうとおもわれる。
俺たちヤクザでも、酷いとおもうほどだった。
その上服で隠れる所しか殴られていないためひかるが痛がるか、
裸にならない限りバレる事はない。俺は、それが無償にはらがたった。
前にここに来たときこの事を話さなかったひかるは、きっとまだ
朋巳の事を母親として好きなのだろう。こんなにひどいことをされているのに
大好きだったんだろ。どんなことをされても、自分を産んでくれた朋巳が大好きだったんだろう。
こんなにいい子を傷つけた朋巳によけいに腹が立った。
ひかるは、抵抗して疲れたのかいつの間にか眠っていた。