おじいさんと孫(仮題)
「つまり、介護しにきたんですよ。 母の話によると、もう高齢だと思っていたので一応介護の資格もとっていたんですが…無駄骨だったようですね。足腰しっかりしてますし」
「いや、面倒見るも何も、要らないからね?見ての通り、困ってないし」
「しかし、母との約束は破るわけにはいきません。母の最期の望みを叶えるために、僕はやってきたんですから。例え、あなたになんと言われようがね。それに、僕はもう家を売り払ってしまった。そんな僕に出ていけ、と言うんですか?まぁ、もし追い出されたとしても僕はテレビ局や方々にあなたの情報を売りますよ。それでも良いなら、どうぞ。ちなみに逃げても無駄です。絶対に逃がしませんから。」
そこまで言うと、呆れたような表情をして、彼は押し黙った。
なんだ、意外と簡単に論破出来るもんなんだな、と拍子抜けした。
これが、僕と祖父の出会い。
「いや、面倒見るも何も、要らないからね?見ての通り、困ってないし」
「しかし、母との約束は破るわけにはいきません。母の最期の望みを叶えるために、僕はやってきたんですから。例え、あなたになんと言われようがね。それに、僕はもう家を売り払ってしまった。そんな僕に出ていけ、と言うんですか?まぁ、もし追い出されたとしても僕はテレビ局や方々にあなたの情報を売りますよ。それでも良いなら、どうぞ。ちなみに逃げても無駄です。絶対に逃がしませんから。」
そこまで言うと、呆れたような表情をして、彼は押し黙った。
なんだ、意外と簡単に論破出来るもんなんだな、と拍子抜けした。
これが、僕と祖父の出会い。

