チョコレートトラップ
でもそれが一体

なんなのだろう。


いいようのない不安が

私の心の中を占拠する。


みんなの好奇の目が、

すごく怖い。


このまま「具合が悪い」と

言って早退してしまおうか。


そう思った時だった。


隣にいた凛が、

私の肩をバシバシと思い切り

叩いて、

「芹菜! これ!」

とてつもない声を出しながら

一点を真っ直ぐ指差した。







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