チョコレートトラップ
階段をバタバタと

駆け上がった先の、

真正面にある教室へ滑り込む。


それと同時に黒板の方へ

視線を向ける。


「よし、まだ来てない」


息が上がった状態のまま

後ろの窓際にある

自分の席へ歩く。


どうやら息だけではなく

足もばてているようで、

思っている以上に

足元が覚束ない。


これだけでばてるなんて、

日頃、どれだけ

鈍っているのかがよく分かる。


がむしゃらになって

毎日汗を流していたバレー部を

引退して、

運動とは程遠い生活を

送っていたせいだ。


“受験生だから”


なんて言っては

自分に甘く過ごしていたツケが、

今こうして回ってきてしまった。


怠けてないで、

少しは身体を動かさなくっちゃ。






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