チョコレートトラップ
言葉にならない私の想い。


ウソタとの関係が

継続している今、

高橋くんへの気持ちを

打ち明けることをしては

いけないんだろう。


でも、このまま

ウソタに誤解されたまま、

期限であるホワイトデーを

迎えてしまうのも

心がズキンと痛む。


ウソタとこんな取り決め

しなければよかった。


そう後悔したって、

もう遅すぎるのに……。


私の気持ちなんて

知る由もないウソタは、

少年のようにニカっと笑って

ポンポンと弾む声を上げる。


「いつの間に、

 ヒロとあんなに仲良くなったんだ?

 ちょっとでいいから、

 俺に教えろよ」


少し身体を前に倒しながら、

まるでコイバナをする

女の子のようにキラキラと

瞳を輝かせる。






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