チョコレートトラップ
やっぱり、

ウソタの中では私は

特別な人ではないんだ。


バレンタインの時に交わした

契約上の関係。


ホワイトデーを迎えた瞬間、

私たちは元の同級生に

戻ってしまうんだ。


例え、私が

高橋くんへの正直な気持ちを

ウソタに告白したとしても……。


それでも、やっぱり

ウソタには名前で呼んでもらいたい。


最初の頃は、呼ばれるたびに

苛立っていたというのに、

なんだか自分自身が

可笑しくなるくらいに、

ウソタの特別でいたい。


私、ウソタのことが

―――スキなんだ。






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