チョコレートトラップ
せっかくのお昼休み。


教室にいたら

余計に疲れちゃうから、

人気のない場所にでも行こう。


そう思って、

私は横にかけてあるバッグを

手に取り教室を後にした。


廊下を出ても、

みんながみんな、

好奇な目で私を見てくる。


それこそ

1度も話したことのない人からも

そんな視線を私に向けてくる。


もう、なんでこうなるのよ!


どれもこれも、

全部ウソタのせいなんだから!


みんなの視線を避けるように

目を伏せながら

上を目指して階段を上る。







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