背徳の夜
背徳の夜
「ねえ」
「あ?」
不機嫌そうに振り向く。
その一言が堪らない。
「それ、好き」
あたしが言うと不機嫌そうに眉間に皺を寄せる。
「それも好き」
愛されてない証がこんなに愛しいなんて、あたしはなんてひねくれて歪んだ女なんだ。
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