Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「アイツはお前に似てるからな」
「……」
いや、恭介さんにそっくりなんです。
普段は無口だけど会議なんかで白熱した時の雄弁な恭介さんと。
「ん、そうだろ?」
でも、あくまで私に似てると言いたいらしい。
「私、恭介さんを言い負かしたことなんてないですよ」
だいたい『ば~か』の一言で終わるじゃない。
「本人は気づいてないもんだ」
その言葉そっくり恭介さんにお返しします。
「ん?」
「いいえ、なんでもないですよ」
曲はいつの間にか変わって
「『スマイル』ですね」
「…あぁ」
恭介さんがスコッチのグラスをもてあそびながら
「この曲はお前の曲だな」
「えっ?」
私の曲って?
スコッチを飲み干し、耳元で
「お前、いつも笑ってるから」
「……」
「その笑顔を見てると癒されるつうか安心する」
「恭介さん…」
「俺の勝手な思い込みかも分からないけど…お前も幸せなんだなって」
「……」
「なんか俺、すげー恥ずかしいこと言ってんな。久しぶりに酔ったかな」
顔がほんのり赤くなってるような。