Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「『ホーセズネック』の言葉は…『運 命』」
「運命…」
恭介さん、キョトン。
「ハハハ…賢い恭介君なら分かるだろ?」
「あ!あ、あぁ」
心なしか赤くなってる。
「恭介君が志織さんに出会ったのは運命。お互い惹かれたのも結婚したのも運命。決められてたこと。だからこのカクテルを」
「…佐久間さん」
やだ、なんだか感動しちゃった。
「ありがとうございます。私…この二つのカクテル絶対に忘れません」
「いやいや、こちらこそ気に入ってもらえてよかった。恭介君、後からスコッチ持ってくるから」
「いや佐久間さん、これで充分です。 あ、その代わりに」
佐久間さんの耳元でコソコソ。
なにを言ってるのかしら?
「ハハハ…分かりました」
「お願いします」
香川さんと佐久間さんが戻り
「恭介さん、何を話してたんですか?」
「ん?なんでもない。お前もこれ飲んでみるか?」
ホーセズネックを私に差し出し
「はい」
一口
ブランデーの香り。
ブランデーをジンジャーエールで割ってるって感じなのかしら?
ブランデーは苦手だけど、これなら少しは飲める。
「でもカクテルにも色んな言葉があるんですね。ヴァイオレットフィズなら 『永遠の愛』だし。ロマンチックですね。恭介さんも色々と佐久間さんに教わったんですよね。あっ!」
「ん?」
「もしかして恭介さん」
「だからなんだよ?」
「色んなカクテル言葉で女性を口説いていたとか」
あり得る。
だって私と付き合う前の恭介さんは来るもの拒まず去るもの追わずだったもん。
「ば~か、誰がそんなめんどくさいことするか!」
「い、痛っ!」
久しぶりにデコピンされた。
「なにするんですか!」
絶対に赤くなってるよ。
恭介さん加減しないんだもん。
「お前が馬鹿なことを言うからだろう」
片眉上がってる。
わぁ~怒らせちゃったかな。