Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「わっ!だいもんじつきかけてるよ」
涼が窓の外を見て
「あかいてんてんが」
本当だ。
点火したのね。
食べる手を止めてみんな大文字の方に目が。
他のテーブルの人達もみな一様に。
「わっ!ついた!『大』になったよ」
涼が嬉しそうに。
「あさみたやまだよね」
「そうえ」
「わぁ~しゅごいね」
そういえば涼と陽菜は大文字山の下の銀閣寺に行ったんだよね。
「ぼく、のぼりたかったな」
「ひなも」
相変わらず涼の真似ね。
「大文字山、当日って登れるんですか?」
「へぇ。朝から2時迄やったら普通に。みんな朝早よから登らはります」
へぇ~。
「パパ、こんどのぼろう。ね」
「ひなも」
「そうだな。いつになるかは分からないが今度来た時には登ろうな」
「うん、やくそく」
そのうち順番に『舟形』『鳥居形』 『妙・法』『大』と五つの大文字が赤々と浮かび上がった。
みんな場所を移動しながら各々の大文字を見て感嘆の声。
美作さんに大文字を入れて写真も撮ってもらったし。
本当にいい経験が出来たわ。
涼と陽菜もテーブルに戻ってデザートを食べながら
「すごいね~きれいだね~」
何度も繰り返している。