Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



「恭介さん、ありがとう」


思いきり抱き着く。


「ん」


髪を撫でて


「気に入ってもらえたらそれでいい」


「気に入ってます。こんな素敵な指輪」


恭介さんはいつもこんなサプライズをしてくれる。


だから


「恭介さん」


「ん?」


「動かないで下さいね」


「ん?なんだ?」


ベッドから降りて


「これ。さっき渡そうと思ってたんですけど」


渡す前にベッドに拉致されちゃったし。


「ん?」


「20周年記念のプレゼントです」


リボンのかかった小箱を恭介さんに。


恭介さんがリボンをほどいて箱を開ける。


「これは」


「はい」


中にはタイピン


プラチナ台にアメジスト、ダイヤ、ガーネットが嵌め込まれたもの。


「お揃いになりましたね」


「お前もあの店か」


「はい」


結婚指輪とエンゲージリングを作ったお店。


今でもこういう特別な物を買う時に利用している。


もう10年近いお付き合いになるかしらね。


「タイピンの相談をしたらお互いの誕生石を嵌め込まれたら如何ですかって。恭介さんが注文したのに合わせてくれたんですね」


「だな」


「気に入って頂けましたか?」


「当たり前だ。なんたって俺がデザインしたんだから」


「……」


『俺がデザイン』って恭介さんは石を指定しただけじゃない。


でも


「ん?」


「フフフ…そうですね」




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