Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「どうどした?」
舞台が終わって女将さんが迎えに。
「はい、とっても素敵でした」
「おばちゃん、ひなこれもらえたんだよ。ひなのおひざにおちてきたの。あ、おにいちゃんもだよ」
「うん」
二人が手拭いを嬉しそうに見せている。
「それはよかったなぁ。ほな行きまひょか。もう空いたから出やすおすやろ」
客席もだいぶお客さんが出て行った。
女将さんについて
あら?
「女将さん何処へ」
玄関から出るもんだとばかり思ってたら歌舞練場の奥の方へと。
「小雪と小冨におおとうくれやす」
えっ?いいんですか。
連れて行かれたのは楽屋。
そこは芸舞妓さんや関係者さん達で賑やか。
「小冨、小雪、連れて来ましたえ」
女将さんの声に小雪さんと小冨さんが
「志織さん涼君陽菜ちゃんよう来てくれはりましたなぁ」
「ご無沙汰してます」
「小冨さん小雪さん、今日はお招きありがとうございます」
「おねえちゃんこんにちは」
「こんにちは。ことみおねえちゃん、こゆきおねえちゃんきれい 」
また陽菜はうっとりと二人を見上げている。
「フフフ…おおきに」
「ここにはおひめしゃまがいっぱいいるのね」
陽菜のその言葉に横を通った舞妓さんが
「いや~可愛らしいお嬢ちゃん。うちのこともお姫様言うてくれはるん?」
「はい。おひめしゃまでしゅ」
「おおきに」
他の芸舞妓さんからも『可愛らしいわぁ』と言われて陽菜ご機嫌さん。