Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
車に乗り
―この車はベンツじゃなく国産車、恭介さんが仕事行ってる時に車がないのは不便だからと涼が生まれた時に買ってくれた―
チャイルドシートに涼を座らせ、その横に私が座る。
運転は恭介さん。
涼は車が好きなのかニコニコ笑ってる。
駅前のケーキ屋さんで
「こちらで宜しかったですか?」
注文したケーキを見て
「はい」
恭介さんは
「あんなでっかいケーキ…誰が食うんだ?」
驚いてる。
そんなに大きいかしら?
「だって10人ですよ」
「親父達はそんなに食わないだろう。誠も慎吾も…涼は問題外だし、結局お前と瑞穂の二人で食うんだろ」
(誠さんは副社長の名前。慎吾は私の兄貴。恭介さんより年下だし、それに何故か恭介さんと誠さんと三人、意気投合しちゃって慎吾って呼び捨て)
……
…
バレてる。
「ハッ ハハハ…い、いいじゃないですか」
「まぁな」
頭を撫でられた。
それを見て、恭介さんに抱かれてる涼が手を伸ばして
「マー―マー」
「うん?」
涼に近寄ると恭介さんの真似をして私の頭をポンポンと
「フフフ…ありがとう、涼」
頬っぺをつつくと
「キャッキャッ」
喜んでる。
ほんと我が子ながら可愛いいわ!