雲雀の如く


「雲雀様…」



「何故だ、何故…っ、耀様が」



「雲雀様、もう一言、お許し下さい」



「………………………」




「耀様が、─────────」



私の心は、燃え、


灰となって風で飛ばされていった。





あぁいつか逢えると信じていた。


そんなの、儚い夢だったのだ。


人の夢は儚い。


まさにその通りではないか。




そうか、耀様。




信じていたのは、私だけだったのか。



こんなにも辛いならもう、


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