パステルカラーの恋模様 【鮫っち番外編】
「お前、お年寄りを~って奴、マジ?」
休み時間、京吾がパックのコーヒー牛乳を飲みながら俺の席へやってきて笑った。
俺の机にぼんっと座る。
「お前も信じてねぇのかよ!」
英語の教科書をぎゅうぎゅうの机の中へしまい込み、次の現代文の教科書をばさっと机の上へ出す俺に、京吾はけろっと、
「何かお前が言うと、うさんくさい」と言った。
あー、そうですかぁ!いいよ、もう!
「拗ねんなよ(笑)あ、それよりさ、あの二人、うまくいったんだって?王子と美園ちゃん!」
「へ?ああ。そうみてぇだな」
そう、あのワケありカップルだった、啓と柚木が正式に付き合いだしたらしい。
元カノ騒動でかなりヤバかったけど、無事ハッピーエンド。