運命‐サダメ‐
「軽蔑されますか?
……おかしいですよね、姉の婚約者相手なんて」
苦笑いしながら言う。
刑事さんの目は、見ることが出来なかった。
「軽蔑なんてしません。
こう言ってはなんですが、千夏さんは亡くなっている身です。
だから、そのあとのことは本人同士の意志で決めたらいいことだと思います」
その刑事さんの言葉には驚いた。
そんなこと言われるとは、思っていなかった。
だけど、誰かにそう言ってもらいたかったのかもしれない。