運命‐ｻﾀﾞﾒ‐

それどころか、私の手は完全に押さえ込まれてしまった。


そして、私の首筋に顔を埋めてきて、舐められた。




「あ、んっ……」




その行為だけで、私は何も言えなくなる。




「大丈夫。
優しくするから」




彼が、優しく言う。


そして、またキスをする。


これで何度目だろうか。


そんなの、数えきれないぐらいしていた。



でも、もう止められない。


妖艶な雰囲気を持ちつつ優しい瞳に、私は逆らえない。