社長と刺激的な生活


―――――グラッ。


えっ……。


今朝と同じ立ち眩みが…。


頭から血の気が去って行くのが分かる。


立っている感覚を失い、


気が付くと地べたに座り込んでいた。


アスファルトの冷たさがお尻に伝わる。


……どうしたんだろう。


……クラクラする。


人気の少ない新年早々で助かった。


オフィス街を歩く人はほとんどいない。


時より通り過ぎる車だけ。


胸に手を当て、気を落ち着かせる。


……大丈夫、なんとも無い。


すると―――――、


「オーナー!!どうしたんですか?!」



「あっ……」


丸山さんが駆け寄って来た。


心配そうに覗き込んで、手を貸してくれた。


「躓いただけよ……恥ずかしい所を見られちゃったわね」


私はまた、作り笑いで誤魔化した。


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