年下の人
一人暮らしを始めて、五年目を迎えた。

彼がデートをする光景を目にする事は無くなったけど、彼の姿を見る事が少なくなって、寂しかった。

でも、自分で決めた事だったから弱音を吐きたくなかった。

たまに実家に帰った時に、不意に彼の姿を見かけた時は胸が高鳴った。

同期には『不毛な恋愛には見切りをつけて、新しい出会いを探そうよ』と飲み会にも大分誘われたが、イマイチ琴線に触れる人はいなかった。
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