雨あがりの空に
それから、俺と拓海はスーパーに行ってコロッケの材料を買いに行った。

「…ふふん!パパのコロッケ楽しみだな~!」

「じゃあ、拓海のためにパパ頑張るか!」

「うん!」


家に着くと、さっそくコロッケを作りを始めた。

「拓海~!手洗いうがい、しっかりしろよ~!」

「は~い!」


拓海の返事を聞くと、俺は料理本を開いた。

コロッケとか初級の料理かもしれないけど、俺の場合、料理なんてこれっぽっちもやったことがない。

だから料理本が必要だ。


「コロッケって意外に難しいな」

眉間にシワを寄せた。

翠は、コロッケなんて難なく作っちゃうんだもんな。感心する。


「パパ~!僕も手伝う~!」

「お?手伝ってくれるか?」

「うん!!」

「じゃあ拓海は、これでジャガイモを潰してくれるか?」

「うん!いいよ!」


拓海はニコニコ笑っていて楽しそうだった。

拓海の笑顔を見て、俺も頬が緩む。

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