雨あがりの空に
「…ほ、良かった。」

俺は、そっと胸をなでおろした。

「じゃあ、パパも食べてみようかな」

「うん!」

拓海に負けないくらいの大きな口でコロッケを頬張る。

「…お!結構、上手くできたな!!」

我ながら上出来だと思った。

「ね?美味しいでしょ?」

「うん。美味しいな!」

「……ママにも」

「…ん?」

「…ママにも食べさせてあげたかったなぁ」

「…そうだなぁ」

「そうだ!パパ!病院にコロッケを持って行ったらいいんじゃない?」

「…拓海、そんなことしたらコロッケ腐っちゃうよ」

「……そっかぁ…」


拓海はショボンとした。


俺は拓海の頭をワシャワシャと撫でた。

「そんな暗い顔すんなって!ママが帰ってきたら、またパパがコロッケ作るから!そして、今度はママも入れて三人でコロッケ食べような?」

「本当?約束だよ?」

「おう!約束!」

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