雨あがりの空に
風呂に入って、拓海を寝かしつける。

拓海を寝かしつけるのなんて、何年ぶりだろうか?

いつもは、翠だからな。

「パパ~」

「どうした?」

「いつもは、ママと一緒に寝てたんだ。パパと寝るのは初めてだよね?」

「そう思うだろ?でもな、拓海が赤ちゃんの時は、パパがいつも一緒に寝てたんだよ」

「そうなの?」

「そうだぞ。拓海はもう覚えてないか?」

「う~ん。分からない!」

「…あはは!そうか!もう拓海は5歳だもんな!」

「そうだよ!もう5歳だからトイレにも一人で行けるんだ!」

「そりゃ凄いな!成長したな!」

「うん!だってね!僕、大きくなったらママと結婚するんだ!」

「おいおい、拓海~?ママと結婚してるのはパパだぞ~?」

拓海の柔らかい頬を優しくつつく。

「エヘヘ~」

「…ふっ!もう寝な?」

「…うん。パパ…おやすみなさい」

「…おやすみ」


拓海は俺のシャツを握りながら静かに眠った。
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