雨あがりの空に
こんな焦げたパンなんて食いたくないよな…。


はぁ…と、うなだれた。

だけど拓海は嫌な顔をせずに笑顔で言った。

「パパ、大丈夫だよ!食べれるよ!美味しそうだもん!」

「…そうか?でも、ごめんな?」

「ううん!いただきまーす!」


トーストにかじりついた拓海。

「パパ!美味しいよ!」

拓海にそう言われて、俺もトーストを食べてみた。



……いや、これは完全にマズイだろ。お世辞でも美味しいとは言えない。

それなのに、拓海は無理して美味しいと言ってくれているのか?


「拓海、無理して食べなくてもいいぞ?」

「ううん!パパが作ってくれたご飯だから、全部食べるよ!」

「…ありがとな。……でも、やっぱりママが作るご飯が一番、美味しいよな?」

「うん!そうだね!」


あ、そこは素直なんだな。

まぁ確かに…翠の作る飯の方が美味いから仕方ないか。

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